高知県・柏島

柏島は高知県幡多郡大月町にある周囲4kmほどの小さな島で、宿毛湾の南に突き出た大月半島の先端に位置し、2本の橋で半島と繋がっている。

東京から最も遠い地域と言われる四国西南地域の中でも、さらに西南端に位置する柏島は、豊後水道と黒潮の流れがぶつかる海域に面しているため、日本の海の1/3の魚種が生息しているとも言われており、世界でも有数のダイビングスポットとして知られている。

アクセスは決して良いとは言えないが、フォト派ダイバーにとっては聖地とも言える魅力的な海が広がっている。

また近年では「船が宙に浮いて見える」ほど透明度の高い海としてSNS上で紹介され、この海を見るためにわざわざ関東や東北地方からも多くの観光客が訪れる、注目の観光スポットとなっている。

基本的に全てボートダイビングで、いずれのポイントも5～15分程度と近いので、１ダイブごとにお店に帰ってくるスタイル。1日3ダイブが基本だが、ナイトダイビングなどもオプションで可能。

柏島の海は日本有数のマクロ天国。
ハゼの種類は多くまさにハゼの楽園。ウミウシのバリエーションも豊富で、その他アオリイカやニシキフウライウオの産卵、ジョーフィッシュの口内保育など生態レア生物も充実している。

またボロカサゴ、ピグミー、ホムラハゼ、ナギナタハゼなどカメラ派ダイバーにとってアイドル的存在の被写体たちが次から次に現れる贅沢な海。

～ダイビングポイント～

柏島のメインポイント「後浜」
砂地にサンゴ、ゴロタとなんでもありのポイントで、様々な魅力が一カ所に詰まったようなダイブサイトで何度潜っても飽きることないポイント。海岸に沿って１０のボーと係留ブイが設置されている。
岩礁エリアには色とりどりのキンギョハナダイやソラスズメダイなどが群れ、サンゴの隙間を覗くとコバンハゼの仲間やカニの仲間が所狭しと顔を出す。
砂地には、共生ハゼの仲間がたくさん生息しており、この海域でしか見られないキツネメネジリンボウやヒレナガネジリンボウなどが見られる。また運がよければ柏島トップアイドルのホムラハゼに会えるチャンスも。
ゴロタ域には、ハナヒゲウツボやクダゴンベなどが居付き、岩影を覗けばイソハゼの仲間やベニハゼの仲間たちがひっそりと隠れている。

侮れないポイント「竜の浜」
比較的水深の浅い砂地のポイント。一見何も居なさそうに見えるがじっくりと落ちてるゴミや石の周りを見てみると、必死に身を隠している幼魚たち、そしてそれを狙うカエルアンコウやヒラメの仲間。探せば探すほど様々な生物が見つかるのはカメラ派ダイバーには嬉しいスポット。イッポンテグリやセンネンダイなどのレア生物にも出会えるチャンスあり。

▼1月～3月

平均気温：最低２℃～６℃／最高１１℃～１５℃
平均水温：１７℃～１９℃
透明度：１０m～３０m

水中生物の主な見所
カンナツノザヤウミウシなどの珍しいウミウシ類、フリソデエビ、キンチャクガニなど

▼４月～６月

平均気温：最低１１℃～１９℃／最高２０℃～２６℃
平均水温：１９℃～２３℃
透明度：２０m～３０m

水中生物の主な見所
高確率でホムラハゼ出現、アオリイカの産卵、ジョーフィッシュやイシモチの口内保育クジャクベラの求愛シーンなど

▼７月～９月

平均気温：最低２０℃～２４℃／最高２０℃～２６℃
平均水温：２８℃～３１℃
透明度：１５m～２５m

水中生物の主な見所
ハナヒゲウツボ、ニシキフウライウオ、アケボノハゼ、スジクロユリハゼ、クマドリカエルアンコウルリホシスズメダイ、モンツキカエルウオ、マツバギンポなど

▼１０月～１２月

平均気温：最低５℃～１５℃／最高１４℃～２４℃
平均水温：２０℃～２３℃
透明度：２５m～３５m

水中生物の主な見所
高確率でナギナタハゼ出現、カンナツノザヤウミウシなどの珍しいウミウシ類、フリソデエビ、キンチャクガニなど

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